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Basenjiの疾患・遺伝病

なにかと病気の多いbasenji犬

このページの健康に関しては、我が子の成長過程を基に学んだコトもふまえ、書籍&ネット上に出ているバセンジーの遺伝疾患・罹りやすいとされる病気を拾い上げ集めてみました。
ので、その調べたままの医療用語を記載していますがあけん@管理人は医療従事者ではございません。
バセンジーの病気を知りたいがために収集した素人のページであることをご了承願います。

目次

  はじめに
1.内臓疾患 臍/鼠径ヘルニア
2.造血系疾患 溶血性貧血
遺伝性ピルビン酸キナーゼ欠乏症
自己免疫性溶血性貧血
3.消化器系疾患 ファンコーニ症候群
尿細管性アシドーシス
その他(ファンコーニに類似した尿細管障害)
蛋白喪失性腸炎
免疫増殖性小腸の疾患(バセンジー腸疾患とも呼ばれる)
肥厚性胃炎
その他(肝臓数値)
4.泌尿器系疾患 シスチン尿症
5.皮膚系疾患 アレルギー性皮膚炎
6.視聴覚系疾患 白内障
進行性網膜萎縮症
瞳孔膜遺残
角膜ジフトロフィー
視神経乳頭のコロボーマ
視神経欠乏症
7.内分泌系疾患  ・甲状腺の問題
8.運動器系疾患  ・股関節形成不全
9.その他  ・避妊、去勢、交配のこと。(病気・疾患ではありませんが…)

はじめに

バセンジーのかかりやすい病気、遺伝疾患をご理解ください。

バセンジーと暮らそうと思ったら、気をつけなければならない遺伝的疾患・かかりやすい病気にご注意してください。
どんな犬種でも遺伝的な健康問題を抱えています。残念ながらバセンジーもその例外ではありません。
まだまだ日本の動物病院ではバセンジーの遺伝的な病気の浸透は浅く、誤診され、そして悲しい結果に至るケースもあっると実感する時も、現時点でございます。

例えば、適切な治療がなされない場合は死を招くこともあるファンコニー症候群
早期発見早期治療に努めたいこの病気は、罹患犬の症状、多飲・多尿・体重の減少・尿中にブドウ糖が出ることなどから、糖尿病と誤診されやすい病気の一つです。

ファンコニー症候群は早い年齢で発病したとしても初期の状態ではみつかりにくく、症状出てから発見されるケースが多い為、気づいたときには症状が進みすぎか、治療できる病院が見つからず焦ったり、またはあきらめてしまったりしてしまいきちんとした治療が受けられないこともあります。

他に遺伝性とみられる疾患(下記参照)は沢山あります。

定期的に健康診断に通っていても早期発見に至らない場合もあるでしょう。
でも、それは動物病院の責任ばかりとはいえません。世間に知られてきても、まだまだ希少犬です。バセンジーの生体をも熟知している、安心できる病院があるでしょうか?それどころか、自分の通う動物病院で一体何匹のバセンジーが罹っていた(る)か、何匹どころか自分のバセンジーが初めてですよ…と言われた方も少なくないと思います。

これらの主に「遺伝性」と見られる問題のうちいくつかは、犬がある程度成長しないとわからないものもあります。
ドイツやアメリカなどでは、こうした健康上の問題について繁殖をする前からできる限りのチェックを行うブリーダーが数多くいますが、日本のバセンジーのブリーダーで配慮されている話を聞いたことはありません。

(余談ですが、ペット先進国のブリーダーは日本のように多犬種にわたる繁殖をしていないそうです。一種類の犬種のみを集中して育成・ブリードし、その犬種の資質・気質を熟知したエキスパートでないと容赦なく飼い手側にたたかれますので、また、反対にブリーダーによる買い(飼)手の面談があり、ちゃんと犬を飼育できるかなど調べられるそうです。アフターフォローも万全だそうです。買い手側が犬種の特徴を調べ、勉強し、よいブリーダーをさがす。
ブリーダーは飼い手に勝るエキスパートでないといけません。ですから、自信を持って出せる犬を作る・育てる・・・
残念ながらそんな安心できる犬舎は今の日本ではなかなか見付からないのが現実です。)

これらを危惧する疾患の問題は両親犬はもちろんのこと、兄弟犬・それ以前の先祖犬についても、きちんと調べる術があれば少しは安心できるのですが・・・と、言うのも、残念ながら両親犬がこれらの遺伝性の問題について無縁であったとしても、生まれてくる仔犬が全て健康であるという保証は100%ではありません。
けれども、常日頃、健康チェックをきちんと心がけている繁殖者から仔犬を得ることは、少なくとも将来に起こりうるなんらかのリスクを減らせる可能性があるというコトにつながると思います。


日本動物遺伝病ネットワーク 参照

仔犬を得る時、繁殖者(ブリーダー)に対してバセンジーの遺伝的な疾患、健康上の問題について質問してみてください。それらには全く関心がない、あるいは知らないというブリーダー、質問から話を逸らすブリーダー等は、その犬舎にいる犬達の健康問題がクリアしていないかもしれません。
買い受けたバセンジー犬の将来が健康であるかは、全く不明と言っても差し支えないかもしれません。

バセンジーブリーダーは日本には少なく又一年に一度の繁殖の為、バセンジーと暮らしたい人の気持ちからすればいろいろと妥協することが出てくるかもしれませんが、焦らず、余裕を持って新しい家族を探して欲しいと願います。

少し話はそれてしましたが、オーナーの知識次第で獣医師と二人三脚となり、病気を防ぎ治療の方向性を正すことができる可能性が広がります。出来る限り多くのバセンジーオーナーの皆様に、バセンジーの遺伝性疾患・かかりやすい病気のことを知ってもらえれば・・・と思い、あけん自身が調べた病気を下記に記します。(遺伝性疾患のみに限らず、愛犬・お友達バセンジーが罹ったことのある病症も記載しています。)

※画像と病気は関係ありません。                            このページのトップへ

1.内臓疾患

臍/鼠径ヘルニア

【病態】
ヘルニアとは、体内の裂孔や間隙を通じて臓器の一部またはすべてが本来の位置から他の場所に飛び出した状態をいいます。臍ヘルニア・鼠径ヘルニア・会陰ヘルニアは、それぞれ臍部・鼠径部・会陰部の皮下に腹腔内臓器が飛び出した状態をいいます。

【原因】
ヘルニアが起こるためには、臓器が飛び出すための裂孔や間隙(ヘルニア孔)が形成される必要があります。
ヘルニア孔は先天性または後天性に発病し、正常な状態で存在している裂孔や間隙が広がる場合と新たに裂孔が生じる場合があります。 臍ヘルニアは、先天性異常によってへその部分の腹膜が閉鎖していない時に起こります。
鼠径ヘルニアや会陰ヘルニアは、先天性の原因で発病する場合もありますが、多くは強い腹圧が持続的または断続的に加わることによって、もともと存在する生理的な裂孔や間隙が広がって起こります。ヘルニア孔から飛び出した腹腔内臓器は安易に押し戻すことが出来る場合と、押し戻せない場合があります。

【症状】
ヘルニアの種類や程度、合併症の有無によって症状はさまざまです。
臍ヘルニア、鼠径ヘルニア(他、腹壁ヘルニア・会陰ヘルニア)では、ヘルニア部の膨瘤が認められます。
これらのヘルニアでは、ヘルニア孔の部分で消化管が締め付けられたりねじれたりすると腸閉塞を起こし、さらに嵌頓ヘルニアと呼ばれる循環障害を併発するとショック状態に陥ることもあります。
なお、鼠径ヘルニアや会陰ヘルニアでは膀胱が飛び出すことがありその場合には排尿障害がおこります。

【診断】
症状と、X線検査あるいは超音波検査の結果などい基づいて診断します。

【治療】
外科手術によって飛び出した臓器を元の位置に戻して、ヘルニア孔を閉鎖します。

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2.造血系疾患

サンプル画像

溶血性貧血

【病態】
溶血性貧血は赤血球が正常の寿命よりはるかに早く血管内や脾臓、肝臓、骨髄内などで破壊されることによって生じる貧血であり造血能は通常・正常か、むしろ亢進しています。溶血性貧血は赤血球の破壊される場所によって血管内溶血と血管外溶血に分けられます。
血管内溶血は文字通り血管内で、直接、補体やリンパ球によって赤血球が破壊されるのに対して、血管外溶血は肝臓や脾臓、骨髄組織内の食細胞(マクロファージ)によって貪食されることにより赤血球が減少します。血管内溶血では血色素尿、発熱、黄疸をみることが多いようです。

【原因】
●免疫介在性・・・交代や補体などの免疫が関与して赤血球を破壊するもので、自己免疫性溶血性貧血(下部記載)・薬剤誘発性溶血性貧血、同種免疫性溶血性貧血(新生子溶血、不適合輸血)などがあります。

●感染性・・・細菌やウィルス、リケッチア、原虫などの感染によるもので、ヘモバルトネラ症、バベシア症、レプトスピラ症などがあります。

●化学物質ないし、毒性物質・・・タマネギ、DL−メチオニン、アセトアミノフェン、メチレンブルー、プロビレングリコールなどによりハインツ小体性貧血やメトヘモグロビン血症などがみられます。

●機械的破壊・・・物理的作用により赤血球が破壊されるもので、大血管障害性溶血性貧血と細血管障害性溶血性貧血に大別されます。前者は犬糸状無視症(フィラリア症)の大静脈塞栓症や弁膜症などにおいてみられるもので、後者は播種性血管内凝固症候群(DIC)や溶血性尿毒症症候群(HUS)など血管に微細な血栓が形成される疾患や、血管肉腫や播種性癌転移のような異常な細血管塊が形成されるような病気でみられます。

●先天性異常・・・
ピルビン酸キナーゼ欠損症(下部記載)、ホスフォラクトキナーゼ欠損症、遺伝性口唇状赤血球増加症など、先天性の酸素欠乏症や細胞膜の異常による貧血です。

●その他・・・有棘赤血球の増加による溶血性貧血があります。重度肝臓障害でみられ、spurcell anemiaともいわれます。

遺伝性ピルビン酸キナーゼ欠乏症

    

【病態】
赤血球のエネルギー代謝に必要なピルビン酸キナーゼの欠損によって、赤血球の寿命が著しく短くなり、その結果として貧血をきたす遺伝性の先天性疾患です。

【その他】
犬ではバセンジーでの発症が主であるが、ビーグル、ウェスト・ハイランド・ホワイト・テリア、ケアーン・テリアにおいても発症が報告されています。生後6ヶ月までに発症し、貧血やヘモジデリン沈着による肝不全によって多くは4歳齢までに死亡します。

自己免疫性溶血性貧血

【病態】=(イコールかな?)免疫介在性溶血性貧血(IMHA)=
広い意味では、薬剤誘発性溶血性貧血と同種免疫性溶血性貧血も含まれますが、一般的には自己免疫性溶血性貧血(AIHA)と呼ばれていた病気を示します。この病気は何らかの原因によって自己の赤血球に対する抗体が産生され、血管内や脾臓、肝臓、骨髄内で免疫学的メカニズムによって赤血球が破壊される病気です。猫より犬に多くみられ、雌犬の発生率は雄犬の2〜4倍といわれています。

【病状】
臨床的には、貧血の一般的な症状にくわえて、発熱、血尿(血色素尿)や黄疸、脾腫、肝腫がみられる場合があります。
可視粘膜および皮膚の蒼白化、元気消失、食欲不振、リンパ節の腫大、苦しそうな呼吸などの症状が認められることがあります。

【診断】
赤血球に自己凝集(赤血球同士が結合する反応)が認められることや赤血球表面に抗体が付着していることを証明する検査(直接クームス試験)、赤血球の形態の変化(球状赤血球の出現)などから確定診断確定診断が行われます。重要な所見は、血液塗沫標本における球状赤血球と再生像の存在です。

【治療】
AIHAは多くの場合、急激に進行していく重篤な疾患である為、速やかに適切な治療を開始していく必要があります。
免疫抑制療法を行います。通常は初めに副腎皮質ホルモン製剤を用いますが、反応が悪い場合はその他の免疫抑制剤を併用します。治療は数ヶ月間続ける必要があり、この間免疫力の低下による感染や副腎皮質ホルモン製剤の副作用に注意する必要があります。再発性や難治性の場合には、脾臓を摘出することもあります。多くの症例は回復しますが、重度の血色素血症や自己凝集がみられるもの、血小板の減少を伴ったものは、予後が悪い傾向があります。いずれにしても早期診断、早期治療がポイントとなります。

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3.消化器系疾患

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ファンコーニ症候群

(ファンコーニ症候群のより詳しい詳細は、ファンコーニ症候群治療サイトをご覧ください。)

【病態】
ファンコニー症候群とは、遺伝的に表れる腎臓の疾患で糖だけでなくそれ以外の物質の尿細管再吸収にも異常を示すものです。糖以外にリン酸塩、アミノ酸、重炭酸塩、ナトリウム、カリウム、尿酸塩などの再吸収に異常がみられ、さらに、経過としては数年間安定した状態を保つ場合もあれば、徐々に慢性腎不全に移行する場合もあります。また急性腎不全の型をとることもあります。

犬では数犬種に発生が確認されています(バセンジー・シェットランドシープドック・シュナウザー・ノルウェージャンエルクハウンド)性別での発生の差はありません。

【原因】
人では先天性のほか、重金属や薬物の摂取、悪性腫瘍、栄養欠乏、自己免疫性疾患、その他の腎疾患など、様々な原因があげられます。犬では家族性(遺伝性)のものと、後天性ファンコニー症候群はゲンタマイシン・ストレプトゾトシンを犬に投与によるものが報告されています。

【症状】
個々によって病状の進行は様々ですが、共通して多飲・多尿が始まり個体によっては粗相。腎性糖尿の症状にくわえて尿細管性アシドーシス(下部記載)(血液が過度に酸性化した状態)による食欲不振や腎性尿崩症による脱水、低カリウム血症による筋力の低下などがみられます。腎不全に進行すればその症状も示します。

【診断】
尿検査で尿糖を確認後、血系ガス検査検査をし、ファンコーニ症候群を発病していれば動きのある血液項目BE・hco3-等を診て発病しているか否かを判断する。

【治療】
早期発見できれば、健康体の個体と変わらず過ごすことが出来ます。
ですが、目に見えない進行は必ずあります。定期的な血液検査・血液ガス検査で病状を把握し、足りない栄養が出れば主治医の指示のもと、食事に与え管理します。この病気は、元気で健康的に暮らしていても、定期的に検査をすることがとにかくとても大切です。

尿細管性アシドーシス

【病態】
尿細管性アシドーシスとは、近位尿細管での重炭酸イオンの再吸収がうまくいかないために起こる近位尿細管性アシドーシスと、遠位尿細管での酸の排泄がうまくいかないうまくいかない為に起こる遠位尿細管性アシドーシスがあります。
犬、猫ともに、腎不全に伴うアシドーシスはよくみられますが、尿細管性アシドーシスというのはあくまで糸球体濾過量には異常がみられないものを示すので、比較的まれな病気といえます。

【原因】
近位尿細管性アシドーシスには原発性のものと薬剤投与に伴うものがあり、多くはファンコニー症候群の一つの症状としてみられます。遠位尿細管性アシドーシスにも原発性のものと薬剤投与や自己免疫性疾患、腎石灰化、腎盂腎炎などに伴うものがあります。

【症状】
多飲多尿や食欲不振、無気力などがみられます。

【診断】
糸球体濾過量が正常な値を示すにもかかわらず、血液中の塩素イオン濃度が高いアシドーシスであれば、尿細管性アシドーシスが疑われます。このとき、尿のphが5.5以下であれば近位尿細管性アシドーシスと診断でき、尿のphが6.0以上であれば遠位尿細管性アシドーシスの可能性が高くなります。遠位尿細管性アシドーシスについては、尿のphの値のほか、アルカリ化剤が投与されていないことと、尿をアルカリ性にする尿路感染がないことを証明し、塩化アンモニウムの負荷試験などを行って診断します。

【治療】
もとの病気がある場合はその治療を行います。また、アシドーシスに対しては、炭酸水素ナトリウムを投与します。ただし、低カリウム血症を伴うアシドーシスに対しては、炭酸水素ナトリウムよりも、クエン酸カリウムを投与する方が望ましいとされています。

その他

バセンジーでは、ファンコニー症候群に類似した尿細管障害が知られています。
家族性疾患であるという証拠はありませんが、血統の検査によって何頭かの親犬が繁殖から除外されています。
発症に差異はみられません。ほかの家族性疾患のように腎不全が早期に進行することはないようです。
成長期での発生例は見当たらず、どの例も7歳程度で発症しています。多飲多尿や脱水、体重減少、被毛粗剛など、一般の腎不全と同様の症状を示し、尿検査では尿糖や蛋白尿、低比重尿などがみられます。
ただし血糖値は正常です。腎臓の機能に関する血液検査結果は、重症度によって正常であったり異常であったりします。
高窒素血症がみられない例では、電解質や酸塩基平衡の異常がしられています。
この病気は、電解質の異常や脱水・低リン血症などに対する治療をを行うことで、症状がかなり改善されることが多いようです。

免疫増殖性小腸の疾患(IPSID)

(バセンジーの免疫増殖性超障害、バセンジー腸疾患 とも呼ばれる。)
【原因・病症】
バセンジーは腸にトラブルを抱えやすいことでも知られている。
『バセンジー腸炎』等と言う言葉が使われることもあるが、いくつかある炎症性腸炎のうちの一つである。
ご飯に含まれるたんぱく質や、ある種の物質に対するアレルギー・細菌やウィルス感染・消化管内寄生虫・特殊な体質などがきっかけとなり、アレルギー反応を起こすことから、腸粘膜が傷つき、栄養分や水分をうまく吸収できなくなってしまう。
その結果として、下痢・嘔吐・食欲不振・体重減少・たんぱく質の低下などの症状が見られるようになる。
免疫性疾患の場合、よくなったり悪くなったりとを繰り返す難治性であることが特徴でもあり、3歳ぐらいまで罹患することが多いとも言われている。

リンパ管拡張症

【原因・病症】 消化管リンパ管の異常(閉寒・うっ血性心不全など)により、リンパ管の流れが悪くなり、リンパ管が破裂・リンパ液が漏出したりと流れが滞った所から、脂肪酸・タンパク質が腸管へ喪失してしまう。

(備考)
リンパ管は体中にある、リンパ液を通している管で、血管ともつながっています。
腸のリンパ管は、腸から吸収した脂肪酸をタンパク質と結合させ、体に取り組む為の管だそうで、腸の血管と平行して走り、胸管を経て大動脈に流れ込む仕組みです。
同病名を調べていくと、特に腸リンパ管での記述が多く目に止まります。

[症状]
慢性の下痢・体重の減少・定タンパク血症・浮腫(むくみ)・低コレステロールけ血症・低カルシウム血症・リンパ球減少などがみられるそうです。

[治療]
腸内からタンパク質の喪失を食い止めることを目標とした治療になります。
他の病気を除外し、血液検査・食事療法・レントゲン検査・超音波検査など、必要に応じて。
 ・明確な予後や、治療への反応も予測が難しい事を十分に理解してもらうこと。
 ・自然治癒は望めなく、長期の根気良い継続治療が必要であること。
 ・適切な治療がされない場合、結果的に蛋白喪失性腸症に発展する。

蛋白喪失性腸症(炎)…こちらもバセンジー犬での発病が多いと指定される病気です。(以下詳細記載)
 蛋白喪失性腸症(炎)の原因のひとつが、リンパ管拡張症になります。

※報告されている犬種…犬種では、ソフトコーテッド・ウイートンテリア、バセンジー、ランドハウンドなどに多くみられると記述があります。(但し、他犬種での症例も度々目にしました。)遺伝的と言われていますが、その背景(原因)は解明されていません。

    

蛋白喪失性腸炎(IBD)

【原因・症状】 通常でも血管から消化管へのタンパク質の漏出は起きているのですが、正常な状態であれば又体の中で再利用されます。
しかし、蛋白喪失性腸症(炎)では、なにがしらの原因で血液中のタンパク質が小腸などの消化管の中に異常に漏出し、血液中のタンパク質が足りなくなり、よって色々な症状が出てしまう病気です。
バセンジー犬の場合、腸リンパ管拡張症が原因で起こる可能性が高いとされています。
それ以外には、消化管粘膜も異常があり、消化管の粘膜が腸炎などで異常を示すと漏出するタンパク質が多くなり、再吸収もうまくいかないそうです。他にも原因がある様ですが…

[症状]
慢性・断続的な軟便や下痢。
元気消失・体重の減少・嘔吐など。

また、正常時であれば血液中のタンパク質は、血管内に水分を導き、適度な血液量を保ちます。
タンパク質が少なくなってしまうと、血管の外に水分が漏れてしまいます。
それが皮膚に漏れ浮腫(むくみ)の原因になります。
他に、胸の中に漏れると胸水となり呼吸困難が起こったり、
お腹の中に漏れると腹水となり、お腹周りがふくらんできます。

[診断]
血液検査で、低タンパク血症を確認。
但し、低タンパク血症は、いろんな原因で起こることがあるそうなのでそれらを的確に診断し、除外してく方法で原因を追及します。血液検査や尿検査など必要に応じて・・・(←これは低タンパク血症の原因確認)更に、蛋白喪失性腸症(炎)の原因(病気)の追求も求められます。
必要に応じて、胸部レントゲン・心臓の超音波検査・心電図・糞便検査・腹部レントゲン・内視鏡・試験的開腹術など…

[治療]
蛋白喪失腸症(炎)の原因となっている病気を治療。すると、自然に症状は改善されていくようですが、原因となっている病気によって、経過や予後はさまざまです。
重要な事は、自然治癒はほとんど望めないので、長期間の治療が必要であると言う事を覚悟しなければなりません。

肥厚性胃炎

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その他(肝臓数値)

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4.泌尿器系疾患

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シスチン尿症

【原因・病症】
腎尿細管における原尿からの塩基性アミノ酸(シスチン、アルギニン等)の、再吸収過程の欠陥によって、大量の塩基性網の酸が尿中に残存する。つまり、体内で本来処理されるはずのシスチン、アルギニン等が再吸収されずに尿に出てしまうという病症です。
しステインの水溶性が低いため、硫アミノ酸(メチオニン、システイン、シスチン)を多くとった場合や、尿pH低下(酸性尿)によって、シスチンが溶けにくくなることにより、尿中に出てきたシスチンは尿石となります。
尿石は尿管や膀胱壁に炎症を起こし、血尿・頻尿等の結石性膀胱炎の症状が見られます。
酷い場合には、尿管や尿道で詰まってしまい、尿毒症を起こして生命の危険を招く場合もあります。

この病気は、ストルバイト尿石(アルカリ性尿で起きる病気)を併発する可能性があることが、報告されています。
しかし、双方の尿石が同時に見付かることはpH条件として極めて少ないため、一般的に併発に気づく獣医師少ないのが現状です。
ストルバイト尿石が確認され、酸性処方食による食餌療法をしてみても一時的に症状は改善するものの、尿pHが低くなり、シスチン尿石が出てしまい症状が悪化する場合はこの病気の可能性も否定できません。

【治療】
シスチン尿症の治療は未だ決定的な解決薬・療法はありません。
主に食餌療法が行われ、尿石が出ないように・pH値を正常値に保つように指導されます。
信頼できる獣医さんの指導の下、愛犬の健康管理への心がけが必要です。

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5.皮膚系疾患

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 アレルギー性皮膚炎

動物の体に何か異物(抗原)が侵入すると、ただちにそれに立ち向かう物質(抗体)がつくられて、その異物をやっつけようとする。これが「免疫」による抗原抗体反応である。

しかし、普通の犬やネコや人間には無害な物質が抗原(アレルゲン)となって、過剰に抗体がつくられ、かえって体に有害な場合がある。それが「アレルギー」である。
そのアレルギー反応によって、体の表皮に発疹(赤やピンクのブツブツ)ができたり、赤くただれたり、かさぶたができたりして、無性にかゆくなる症状が「アレルギー性皮膚炎」である。 犬の主なアレルギー性皮膚炎には、「アトピー性皮膚炎」「ノミアレルギー性皮膚炎」「接触皮膚炎」「食餌性皮膚炎」の4種類があげられる。

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6.視聴覚系疾患

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白内障

水晶体が混濁したものを白内障と読んでいます。(水晶体核硬化症は除外)白内障は犬に多く、猫ではまれな疾患です。


【原因】
犬の白内障の多くは、老化によるもので、7歳を過ぎた頃から水晶体に混濁が出始めます。
老化性白内障は、犬種を問わず加齢とともにどの犬にも起こります。
しかし、進行の度合いは様々で、混濁はあっても生涯視覚を失うことがない犬も沢山います。
また、犬では2歳までの間に起こる白内障を、若年性白内障、2〜6歳の間に起こるものを成犬性白内障と呼び、これら若くして起こる白内障は遺伝的素因によるものとされています。このほかには、全身疾患に関連して起こるもの(例えば糖尿病性白内障)、眼の病気に併発するもの、薬物や怪我で起こる白内障などがあります。

【症状】
犬が白内障になると、眼が白く見えたり、つねに瞳が広がっていたりといった肉眼的な変化のほか、暗いところで動かない、段差のあるところでつまずく、ものにぶつかる、壁伝いに歩くなど、視覚障害を示す症状がみられます。

進行性網膜萎縮症

【原因】
網膜が変性して萎縮することにより、視力低下が生じるもの。
光に対する瞳孔の反応が鈍くなり、初期に夜盲症の症状から始まる。
現段階ではあまり有効的な治療方法はなく、進行が進むとやがて失明にいたる。
"prcd"というタイプの遺伝子がこの病気を引き起こすことが解明されており、劣性遺伝をすることからこの遺伝子を持っている犬は繁殖ラインから外すことで病気の発生を回避できる。そのために少しでも心配な場合は眼の検査を受けておくことも大事である。

瞳孔膜遺残

【原因・病症】


家族性の常染色体劣性遺伝を示すもので、発生膜の断片が瞳孔の前面に残っています。
小さなものから大きな糸状・紐状のものまであり、大きさに依存して視力が損なわれます。
又、年齢と共に薄れていきます。

角膜ジストロフィー

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視神経乳頭のコロボーマ

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視神経欠乏症

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7.内分泌系疾患

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甲状腺の問題

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8.運動器系疾患

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股関節形成不全

【病因】
股関節の発育がうまくいかないために、成長するにつれて股関節の変形や炎症が進行し、股関節の緩みや脱臼、亜脱臼が起こる病気です。

【原因】
遺伝性に起こる股関節の形成の異常の為に、慢性の進行性の関節炎が起こります。
また二次的に関節の骨が変形します。

【症状】
腰を振るような歩き方や、座り方に異常があらわれます。
幼犬のころから階段を上がれない、あるいはあがりたがらなくなります。
病気が進行してしまうと、歩きたがらなかったり、ジャンプができなかったり、立ち上がるのに時間がかかる等の症状がみられ、次第に間接の関節の動きが制限され、触られると嫌がったり怒ったりするようになります。

【治療】
外科手術療法・内科療法を行います。
病気の進んだものでは、人工関節を入れる股関節置換術を行う場合もあります。

【予防】
遺伝的要素が大きいので、両親や兄弟姉妹の形質に注目しましょう。
生活要因としては、肥満・過激なジャンプ運動等。

9.その他

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